アンケートなんかにこたえるときに、職業を選ぶ時ってあるじゃないですか。
会社員
とか
営業
とか
サービス業
とか。
まあ、僕は無難に「自営業」っていうところがあると、そこに〇をつけているんですが。
その中に「教育」っていうのがあるたびに、自分の仕事がよくわからなくなるんですよね。
っていう話です。
教育とはウィキペディアによると
っていうことなんだけど、自分がやっていることっていうのは教え育てる仕事なのかなって思ってしまいます。
確かに、勉強は教えているんだけど、それって教育の一部分だけであって、
胸を張って
「僕は教育者です」
なんて言えない。
塾長という職業を選んだ訳だから、1日のうち、ずいぶんの時間を塾のことについて考えていますが、
果たして、そのうち教育のことはどのくらい考えているのだろう。
大部分は、
「いかに生徒が集めるか」
ということを考えているような気がします。
ホームページ作ったり、チラシをつくったり。
そう考えると塾の経営のことを考えている時間の方がずっと多いですね。
子どもたちのことは好きだから、本当は目の前の子どもたちの成長だけを考えていればいいんだろうけど、
それだけでは食べていけないのも事実です。
そりゃあ、自分がまだ独り身で、20人もくればいいやっていうときならいいかもしれないけれど、
家族ができて、従業員も雇って、ある程度大きくなると
塾を存続させることも考えていかなければならない。
例えば、
「先生、子どもが勉強したいというので今度の日曜日教室開けてほしいんですが」
と保護者に頼まれたらどうしますか?
教育者だったら開けるかもしれない。
でも経営者だったらどうですか?
人件費や光熱費を払ってまで教室を開けますか?
僕は申し訳ないけどきっぱり断ってます(まあ、理由はいろいろありますが)。
子どもの前では教育者として考える。
保護者の前では経営者として考える。
その辺りを両立できれば、塾としても成功するような気がしますが。