教室も決まると、次は備品類を揃えていかなければなりません。
まあ、規模に応じて揃えていけばいいんですが、一旦レイアウトを決めてしまうとなかなか動かすことができませんよね。
教室立ち上げに必ず必要なものを述べていきたいと思います。
いろいろと揃えるものがありそう。
まあ、とりあえず必要なものを書き出すよ。
おっといろいろと購入する前に読んでおきましょう。幸せになれますよ。
まずは机と椅子でしょ
学校用の机と椅子
これがなければ勉強になりませんね。
よく思い出されるのが、学校にあるような机と椅子。
ちょうど生徒用に作られているので、大きさも手頃なんですが、あまり使っているところ多くないんじゃないのかなあ。
なぜ使わないかと言うと、実はアレ、
「高い」
んです。おそらく椅子と机のセットで2万円近くかかるんですよ。
10セットで20万、20セットだと40万。
はい、僕には出せません。
中古でもいいんですが(うまく行けば、潰れた塾のセットがヤフオクなんかで出回っていたりします)、バラバラだとやはり一体感が出ませんのでおすすめしません。
会議用の長机
これを使っている塾も多いですね。
メリットは1台で複数人座れるということ、レイアウトも比較的楽だということかな。
しかも安い。
小中学生だったら、幅180センチ、奥行き45センチでも2名がゆったり座れます。
ただ、これだと部活帰りの中学生あたりは荷物を置くことができないので荷物を置くスペースが必要かもしれません。
この机のデメリットは、教室の雰囲気にもよりますが、騒がしい子がいた場合、連鎖してうるさくなってしまう恐れがあります。
「子どもが周りがうるさくて集中できないって言っています」
というクレームを何度頂いたことか^^;
また、チープな印象を与えることもあるでしょう。
印象を良くするために、少しグレードの高いものを選ぶのも一つの手です。
個人ブース型机
個別指導型の塾が増えてきたということもあり、よく見かけるようになりましたね。
うちもこの机、使ってます。
この机のメリットは保護者受けが良いんですよね、見るだけで
「個別でやっています」
「勉強に集中できます」
というのが伝わってくるので。
実際、隣や前が見えないため集中できるようです。
デメリットは…
「指導しづらい」
その一言に付きます。
隣に座れないので声をかけるときは、どうしても生徒の肩越しからになります。
これが非常に教えづらい。
うちの場合は自立学習型のスタイルですので、積極的には教えないのですが、それでも教える場面は出てきます。
ですから、教室の一角にフリースペース的な机をおいておき、指導する時はそちらに移って指導するようにしています。
それから、もう一つ大きなデメリットですが、
「重い」
一つが30キロほどありますので、5台連結なんかさせたら、もうなかなか動きません。
1回置いたらもうほぼ固定ですね。
この時代パソコンはないとだめだよね
パソコンがないと仕事にならねえ
塾の仕事って、授業をしている以外はもうほとんどパソコンに向かっていると言ってもいいです。
プリントを作るのはもちろんのこと、ニュースレターや掲示物、ブログを書いたり、保護者と連絡をとったりと、もうあらゆることをパソコンで行います。
ですから、パソコンはできるだけいいものを選びましょう。
そうすると、よく
「パソコンは購入かリースか」
という話になるんですが、青色申告個人事業主なら、“少額減価償却資産の特例”を活用して30万円未満の備品なら、経費として計上できるので、これを使わない手はありません。
僕なら間違いなく購入しますね。
インクジェットなんか仕事につかえませんよ
最初はどうしても費用を抑えようと思って
「インクジェットでもいいか」
と思うかもしれませんが、すぐにその考えは破綻してしまいます。
あれは家で年賀状を作るものであって、仕事に使うものではありません。
少々値が張りますが、必ずレーザープリンターを使いましょう。
「印刷はコピー機があるから大丈夫じゃん?」
と思う人もいるかもしれません。
コピー代はおそらく1枚2円前後でしょうか(まあ、都会だともっと安いですけどね)。
でも、リサイクルトナーを使うと
1枚0.4円程度で納めることができます。
僕の塾なんか、年間10万枚くらい使っているので、この差は大きいです。
ネット環境も整えちゃいましょう
商売をする以上、電話がないと始まらないわけで、パソコンを購入したら、直ぐに電話の申込みをしましょう。
どうせ契約するんだったら、スマホもお得になるような回線を選んだほうがいいですよ。
ドコモ光の人はこちらから
ソフトバンク光の人はこちらから
au光の人はこちらから
ただ、ここでポイントは「教室内で使うパソコン」を用意しておくということ。
まあ、これはすべての業者がそうではないとは思うんだけど、ネット回線を引くということは「全てのパソコンからネットが使える」ということが前提になっています(ような気がする)。
だから意外と教室内のパソコンのネット環境を整えてくれたりするんだよね。
教室内にあるパソコンって別に何十台もあるわけではないし。
業者さんにパソコンの設定をやってもらうのと、業者さんが帰ったあとで、自分でネット環境を整えるのとでは全然労力が違います。
FAXは必要なのだろうか問題
どうやら日本くらいなんですよ、FAX使っている国って(ホントかどうか知らんけど)。
FAXねえ…
殆ど使ったことがないです。
回線もったいないし。
FAXをつけていてたまにDMを送りつけてくる業者が未だにいますが、ほぼ100%ろくな話ではない。
でも、年に数回FAXあるんですよね、FAXで送りたい(送ってほしい)っていう案件。
「いや、無いんですよ」
で済ませてもいいんですが、商売している以上、やはりまだ必要だったりするわけで。
だからとりあえず、モデムはPCにつなげてます。
主に送信用です。
受信はこちらのサービスを使ってます。
FAXをメールで受け取れるサービスです。
意外と便利ですよ、これ。
メールで受けられるのでFAX用紙を用意したりしなくていいですし。
かかる費用は登録料だけで、使わなければ費用は発生しませんし。
長い間使っていないと、契約が解除になるそうですが、毎回「使ってませんよー」っていうメールが来るので、自分宛てにFAXしてたりします。
でもコピー機は必要です
塾を営む以上、コピー機は必要です。
中には
「近くのコンビニに行くからいらない」
という人もいますが、間違いなく教室にあったほうがいいです。
コピー機の使い方
使い方としては生徒がコピーしてほしいと言ってくるとか、問題集をごにょごにょ(著作権に触れてはだめですよ)するとか、いろいろありますが、僕がもっぱら行っているのは「スキャナー」として使っています。
おそらく8割がたスキャナー機能を使ってますね。
一つは教室にたまってくる紙データ(過去問や作ったプリント、塾生の成績など)をデータとして保存しておくため。
それから授業で作る問題を作るため。
家庭用のフラットスキャナなんか比べ物にならないですよ、コピー機のスキャン機能って。
何十枚もあるプリントをあっという間にパソコンに取り込めるわけですから。
教室内もすっきりしますし、おすすめです。
コピー機の購入方法
コピー機ですが購入方法としては2つあります。
一つは「中古を購入する」、もう一つは「リース契約を結ぶ」。
中古のコピー機ですと安ければ50000円程度から購入できます。
まあ、当然トナー代はかかりますが、初期費用だけで使えますし。
デメリットとしては修理やトラブルについては有料になってしまうということ。
修理に来てくれないということはないと思いますが、最近サービスマンに来てもらうのって、ずいぶんとかかります。
「原因がわからないんだけど、見に来てくれますか?」
と言ってきてもらうだけで6000円ほど取られたこともあります。
まだ修理してないんですよ。
そういったリスクがあるということを分かったうえで購入してほしいと思います。
おそらく一般的にはやはり「リース契約」をすることも多いかと。
保守契約を結ぶので、修理やメンテナンスは費用が発生しません。
毎月かかる費用としてはいろいろな契約があるので一概には言えません。
今はこういうネットの時代なので、全国から見積もりを取ることも可能です。
いろいろと取り寄せて一番条件のいいところと契約しましょう。
リース契約に不安のある人は
それでも塾が果たして軌道に乗るかどうかわからない状況で、リース契約を結ぶことに抵抗がある人もいるかと思います。
事業が軌道に乗るまでは中古コピー機を使い、ある程度軌道に乗ったら、そのコピー機を下取りし、リース契約を行うことをおすすめします。
リース契約を残したまま教室を閉じる、という最悪のケースは避けられますので。
いろいろと買い揃えなければならないものがありますね。
ある程度教室のレイアウトを考えてから購入しましょう。買ってから「やべっ、教室に入らない」というケースもありますので(実話)
いろいろ購入する前に、クレジットカードを見直しておいた方がいいよ。