さて、塾を開こう。おすすめの塾のスタイルを教えるよ

開塾前
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おめでとう。

塾を開く気になったようですね。

塾といっても、昔と違って今やいろいろな形態があります。

どれも一長一短があると思います。

経営者側から見たメリットとデメリットを教えてあげるね。

こあら
こあら

勉強を教えればそれでいんじゃね?

うさぎ
うさぎ

きちんと設定しておかないと大変なことになるよ

 

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集団授業塾のメリット・デメリット

いわゆる学校みたいに一斉授業形式で教える塾。

大手の塾とかは未だこうしたスタイルを取っています。

でも最近はずいぶん姿を消したなあ。

僕も最初は一斉授業でしたけどね。

集団授業塾のメリットとは

まず1つは講師一人でも成立するということ。

経営していて一番大変なのは人件費。

たった1本のホワイトボードマーカーで何十万も収入を得ることができます。

それから授業の管理がしやすいこと。

だって、「水曜日の7時からは英語します」って決まっていたら、みんなその時間に来るもん。

来てない子の把握もしやすいし。

それから授業のペースもこちらで完全に掌握できるため、小テストや追加の補習を行いやすかったりします。

集団授業塾のデメリットとは

大きなデメリットは能力差に対応できないということ。

これだけ「個別指導塾」がはびこっている今の時代、このデメリットは大きい。

できない子にとっては集団授業は苦痛でしか無い。

学校でできないから塾に来ているのに、塾に行っても置いていかれてはたまったもんじゃない。

逆にデキる子にとっても集団授業は弊害が多い。

もう少しレベルの高い授業をうけたほうがいい子もたくさんいたりするので、そういう子にとっては集団授業は退屈でしか無かったりします。

集団授業塾まとめ

もしこれを読んでいるあなたに、多少なりともカリスマ性があり、みんなの前でうまく授業をする自信があるのであれば、集団授業塾をおすすめします。

先生一人の力で何十人も集めて、常に予約待ちの塾もあるわけですし。

ですが、自信がなかったらやめておきましょう。

つまらん授業聞かされる方も辛いですよ。

それから病気なんかで先生が授業できない状況が続いたら、それこそアウトでしょう。

保護者の方だって先生の心配より、我が子の心配ですから。

あ、ちなみにうちの周りの一斉指導塾、どんどんなくなっていっています、とだけつけ加えておきましょう。

個別指導塾のメリット・デメリット

この10年の間に急激に増えてきたスタイル。

今や学習塾と言えば「個別指導塾」を指すんじゃないかと言われるくらい。

大手がこぞって参入したため、撤退していった個人塾も多い(ような気がする)。

個別指導は、学校のような「講師1人:生徒複数人」の形式で授業が進められます。

生徒複数っていってもまちまちで、「個別指導といえばマンツーマンだろ」っていうイメージ無いですか?

大抵は2,3名。

ひどいところなんか、5,6名でも個別指導って宣言していたりします。

個別指導塾のメリットとは

そりゃあなた、「銭」になることでしょう。

個別指導塾っていうのは、勉強する席を売っていると思えばわかりやすい。

 
4時~5時 A1 B1 C1 D1 E1 F1
5時~6時 A2 B2 C2 D2 E2 F2
6時~7時 A3 B3 C3 D3 E3 F3
7時~8時 A4 B4 C4 D4 E4 F4
8時~9時 A5 B5 C5 D5 E5 F5
9時~10時 A6 B6 C6 D6 E6 F6

つまり、「あ、お申込みですか?今ならA3とC5とF1が空いていますが、どれにしますか?」っていう感じ。

一斉指導塾だと、学年によってばらつきがあると、空席を埋めることができませんが、この方法だと、無駄なく席を埋めていくことができます。

ちなみにうちの近所の個別指導塾は1コマ2400円なので、上の表のすべてのコマを売りつくすと1か月86400円。仮に座席が25あったとすると216万円。

バイト代を払っても結構な額が残ります。

まあ、すべてが埋まればの話ですが。

当然、夏休みや冬休みは午前中から「席を販売」できるわけですし、セールストークがうまい講師だったら、バンバン埋まっていきます。

夏期講習代30万、っていう話も珍しくない時代ですからね。

それから子どもたちに合わせて授業ができるというのもメリット。

基本は「わからないところがあったら教えてあげる」というのが講師の立ち位置なので、その子に合わせた授業ができます。

学習の計画をその子に合わせてできるんですよね。

ですからいろんな学校の子供達を集めることができます。

それから、個人的にひそかに「いいなあ」と思っているのが、結果が出なくてもわからないっていうこと。

塾って成績が上げるのが使命なんだけど、成績が上がらなくても、不合格を出したとしても、外からは分かりづらい。

だって、誰が来ているのか子どもたちもよくわかっていないもん。

成績が上がらないのを知っているのは本人と保護者だけ。

羨ましいっす。 

個別指導塾のデメリットとは

大きなデメリットは人件費がかかること。

マンツーマンだったら、生徒の数だけ講師が必要なわけで、生徒を集めれば集めるだけ講師が必要になってくる。

だから、さっきみたいに個別指導なのに「1名対5名」という形が出てきます。

また、地方なら講師集めにも苦労しているそうで、大学から離れれば離れるほど、アルバイトとして働いてくれる大学生の数が少なくなります。

年中アルバイトを募集しておかねばならず、「講師やってくれる友達を紹介してくれたら●●円」という報奨もあるとか。

個別指導塾まとめ

もし、講師となるアルバイトをすぐに雇える環境と資金が用意できるのであればやってみてもいいかと思います。

仕事内容も教科指導より講師管理の方に重点を置かねばならず、調整する力が必要です

ただ、大手が幅を利かせているので個人では人集めに苦労するかもしれません。 

自立学習塾のメリット・デメリット

 

ここ数年急激に増えましたね。

自立学習塾。

子どもたちがそれぞれ自分の必要な勉強に取り組み、わからなかったら講師に質問するというスタイル。

でも、そんなに目新しい塾ではなく、昔からありましたよ、こういう塾。

おそらく個別指導塾の次はこの形の塾が広まっていくと思います。

自立学習塾のメリットとは?

まずなんといっても人件費があまりかかりません。

一人で20人位指導できるので、塾長一人で対応している塾も多く見られます。

また、原則「わからないところを教える」という形なので、授業をする必要もなく、アルバイト講師でも十分務まります。

設備の面からも、机と椅子があれば十分ですので、初期費用がかからなくてすむのも大きなメリットではないでしょうか。

 

自立学習塾のデメリットとは

一つは外から見て、どのような塾なのか分かりづらいということが挙げられます。

保護者の中には「学校と違って塾はわかりやすく教えてくれる」というイメージがあります。

「授業をしない」というスタイルが理解してもらえるかどうかがポイントかと。

「ただの自習じゃん?こんなのにお金を払うのってもったいない」

と思われる可能性もありますね。

また、個別指導塾は講師によって一人ひとりを管理できますが、自立学習塾の場合、講師は一人で何人もの子どもたちを管理せねばならず、学年や教科も違うため、学習管理が大変です。

自立学習塾のまとめ

昔からあるスタイルですが、ここ最近急激に増えたのには理由があります。

それは教育におけるICT(情報通信技術)の進歩によるものが大きかったりします。

例えば、映像授業やパソコンソフトを使うことによって、講師が直接授業を行わなくても勉強ができる仕組みが出来上がりつつあります。

年間契約をしなければいけなかったりするケースもありますが、それでも人を雇うよりは十分安く、使い方次第では多くの生徒を集めることが可能です。

こあら
こあら

で、うさぎさんのおすすめ塾はどのタイプですか?

うさぎ
うさぎ

そりゃもちろん、自立学習塾でしょ。費用もかからないし。