先日、家に帰ったらTVがついてまして、やっていたのが
「家、ついて行ってイイですか?」
っていう番組。
特にみるつもりはなかったんですが
「学習塾講師」
っていう文字が出てきたので、つい見てしまいました。
途中からだったので話はよく分からなかったのですが、どんな話だったかというと、
昔は口コミだけでたくさん生徒がやってきてくれていたんだけど、
近くに大手の塾がいくつかできたため、
そっちに生徒をとられて経営がなりたたなくなって、
教室を閉めました。
っていう話だったような気がします。
もし間違えていたらソッコーで直します。
昔の写真を見る限りおそらく1学年20名くらいいたんじゃないかな。
先生も3人ほどいたって言っていたような。
個人塾の規模としては大きいほうですね。
そこで気になったのが、
「どうやって人を集めていたんですか?」
っていう質問に対して
「口コミで」
と話していたこと。
よく、サイトやチラシを見ると
「広告費は使っていません、すべて口コミで」
っていう話、あります。
チラシや宣伝しなくても毎年人が集まってくるっていう塾。
まあ、それはそれで羨ましいとは思うんですが、
商売をしているわけですから、果たしてそれでいいのかな、と。
口コミって塾にとってはまだインターネットが発達してなくて、
親たちの横のつながりが強かったちょっと前の時代、
「どこかいい塾知らない?」
って聞くのにちょうどいいツールでした。
口コミの有効なエリアがちょうど塾にぴったりだったというか。
でも、これだけネット社会になってくると、
塾長にカリスマ性があるとか、
合格率が100パーセントとか、
人を引き付ける話題性がない限り、口コミだけではやっていけません。
なぜなら、簡単にあなたの塾と他塾を比較できる手段がいくらでもあるからです。
「どこかいい塾がない?」
「ウサギ塾っていう塾がいいって聞いたことがある」
検索かけてみると、ウサギ塾の情報は少なくて、
宣伝費をかけてHPなんかを充実させているコアラ塾のページにはたくさんの口コミが寄せられている。
たった一人の口コミと多数の口コミではやはり後者が優勢になるのは避けられないわけで、
どうしてもそっちに流れて行ってしまいます。
きっと先の塾もそうやって、だんだん人を減らしていったんでしょうね。
「しっかり教えていれば、口コミで何とかなる」
と思っていたのかもしれません。
残念なことに、大手の広告戦略はすさまじいものがあります。
向こうも食べていかなきゃならないわけですし。
大きな資本をバックにテレビやチラシ、インターネットでバンバン攻めてきます。
そのような世の中で、口コミだけで戦えるはずがありません。
口コミが発生するのを待つよりは、常に自分の塾をアピールしていく姿勢が必要です。
商売なんですから、塾も。